2018年10月

こんにちは。

今日はこの膣座薬というやつの話です。


体外授精の移植後などに処方されるこの薬。
名前の通り、膣に挿入する座薬です。

私の場合、
移植後から判定までの間に、夜寝る直前に挿入。
判定で陽性反応があれば延長。しかも昼夜の2回に増える。
流産したら終わったけど、もっと進んだら更に延長するそうです。



さて、この薬のやっかいな点は

①挿入したらしばらく寝てなきゃいけない
②寝てても漏れ出る場合がある
③昼夜の2回になる場合もあり、昼間は挿入後寝る時間をとるのは難しい
④薬の残りが漏れ出てくるが、油分なので下着が汚れて洗濯してもシミが残る


細かく説明していきますね。


①挿入したらしばらく寝てなきゃいけない

薬は初めは錠剤ですが、膣内で溶けるので、立って動いていると出てきてしまいます。
なので結構奥まで入れないといけないし、入れたらベット直行で寝ます。
製薬会社の説明では、有効成分は30分で吸収されるそうですが、
セントでは「朝までそのまま寝ること」と説明を受けました。

ちなみにルテウムと同じ期間に
「血液が固まりやすくなる薬(プラノバール)を服用しているので水分多めに取って」
とも言われていて、じゃあトイレどうしたらいいの!と思ってました。

使い方ですが、タンポンのようにアプリケーター式ではないので、指で直接押し込みます。
中指で入れられるだけ入れます。中途半端だと、するっと落ちてきてしまいます。
地味にコツを掴んだんですが、
できるだけ入れたら、最後に錠剤が横向きになるようにすると出にくいです。


②寝てても漏れ出る場合がある

子宮や膣の形によって、寝てても漏れ出ることがあるそうです。
その場合は、おしりに枕などをあてて腰を高くして寝るように言われました。
でもそうすると起きたとき腰痛いんだよな・・・
ある日、試しに普通に寝てみたら漏れ出なかったので、今は普通に寝てます。


③昼夜の2回になる場合もある

働いてるとこれは困りますよね。
昼間に挿入して、しばらく横になるのは難しい。会社員だったら難題すぎる。
休職しててよかった。でも休職してたって日中に用事がある時もあるので、困ります。
この期間はお出かけ自粛、なんてことになります。

あ、この薬、25℃以下で保管しないと溶けてしまうので、
暑い季節は冷蔵庫に入れる必要があります。
夜だけなら家の冷蔵庫入れっぱなしでいいけど、日中に持ち歩くとなると厄介。

私はラッキーなことに通院以外の予定がなかったため、
夕飯の買い物に出る前に、念のため2時間くらい横になるようにしてました。
でも前述のとおり、30分でいいみたいです。

裏技?ですが、ルテウム挿入後にタンポン入れて出てくるのを防ぐ方法もあります。
セントで昼間に挿入された時この対応されたので、たぶん大丈夫。たぶん。

昼夜2回挿入する場合は12時間あけて、とか厳しいクリニックもあるようですが、
セントでは特に言われなかったのでメーカー説明の6時間以上あければOKで対応しました。


④薬の残りが漏れ出て下着がしみになる

地味に困ったのがこれです。
漏れ出るのは予想できたので、はじめはおりものシート使ったんですが、
なにせ油分なので貫通?してしまう。
しかも一度シミになると普通に洗濯しても落ちない。

次にナプキンでいつも使っているロリエスリムガードを使ったんですが、
なんと粘着テープ部分が溶けて下着に変にくっついて取れない!洗濯してもダメ。
下着1枚捨てました・・・

次に別メーカーのナプキンを買って挑戦。
「はだおもい」これはクリア!相性があるんですかね?ほんと困る・・・

あ、普通の洗濯で落ちなかった下着のシミですが、
流行りのオキシ漬けしたらとれました!

ちなみに、同効果の膣座薬で「ルティナス」というのがあります。
挿入後に横にならないといけないのは同じですが、
こっちはアプリケーター付属で挿入も楽だし手を汚さないし、
薬成分が油分じゃないので冷蔵庫入れる必要ないし漏れ出てもそんなに困らないんです。
(イメージで言うと、ルテウムがカプセルで、ルティナスは錠剤)
でも薬価が高いみたいでセントでは処方してくれないみたいです。残念。



ルテウムとは今後も長い付き合いになってしまうのかな・・・
最長だと2か月くらい使わないといけないことになるんでしょうか。もっと?

早く卒業できますよーに。

それでは。

こんにちは。

今日はタイトルの通り、今まで体験した2種類の採卵方法の違いを
ご紹介していきたいと思います。思い出せる限りですが・・・


卵の誘発方法についてはいくつか方法があり、
メリットもデメリットもあるので、自分でも勉強が必要です。
それぞれに合った方法を医師が提案してくれるとは思いますが、
ここでは私の場合を一例としてご紹介します。


まず初回は、自己注射をして卵を増やす方法。
採卵周期の初めから自己注射で薬を注射し、人工的に卵を増やします。
詳しいことは忘れましたが、自己注射2種類を毎日同時刻と、採卵前夜にHCG注射1本。
毎日の注射は痛くないんですが、自分に刺すので度胸が必要。結構精神が削られます。

そしてできた卵を採ります。
前日は夜9時くらいから絶食絶飲。
採卵当日、朝8時半にクリニックへ。
精子も採取して持っていきます。採卵後に即培養されます。院内採取も可。
(朝、オープン待ちの列に並ばずに待っている人はほぼ採卵の方です。)

院内に入ると、まず内診室へ呼ばれます。
感染予防にあらかじめフロモックスを服用し、内診して卵の数や位置を確認。

その後リカバリー室のベットに案内され、術着に着替えます。
荷物をロッカーに入れ、ナプキンを装着した下着を看護師さんに預けます。
ベットに戻ってくるときは麻酔でぼんやりした状態なので、
飲み物やケータイと、冬だったので自前のブランケットを枕元に置いておきました。

そして手術室に入ります。
手術ベットにうつ伏せになり、おしりにいくつか注射を打ちます。
続いて仰向けになって腕や足を固定されます。
腕には血圧計と、指には心拍計がつけられ、結構本格的な手術の様相。
院長によって左手の甲から静脈麻酔を入れられます。
手の甲に刺されるのは痛いと聞いていたのですが、体をガチガチに固められて
ドキドキしているうちに刺されたようで、痛みは感じませんでした。
そして静脈麻酔でぼんやりしてきます。意識はずっとあったような。

採卵が終わると、看護師さんに抱えられながらベットに戻ります。
そのまま2~3時間寝ます。いつの間にか下着をつけてました。
角でガラス窓に囲まれたベットだったので、自前のブランケット持ってきて正解!
人によっては吐き気がしたり、おなかが痛くなるようですが、
私は麻酔が切れてから下腹部に痛みがあり、当日中は普通に座ると痛みました。

しばらく寝て意識がはっきりする頃に、受付スタッフさんがお会計に来てくれます。
受付で20万オーバーの高額なお会計を見ないのはこのためですね。

午前の患者さんが終わるころに待合室に戻されます。
再度内診をして、出血や腫れの状態を見ます。この内診はちょっと痛かった。
その後、薬が出たら薬代のお会計をして終了。

麻酔をしたので当日は安静に過ごし、運転やお風呂は禁止です。シャワーは可。
夫に車で迎えに来てもらい、家ではそのまま寝て過ごしました。

この時は卵が10個とれ、顕微授精を行いましたが、
そのうち3個はうまく育たなかったので移植できませんでした。


この時採卵した卵で作った胚盤胞の移植がすべてうまくいかなったので、
(1度は胎芽が確認できましたが、その後育たず流産しました。)
また採卵することを決意。


誘発して人工的に増やす方法だと卵の質が悪くなるので、
自然周期(自己注射しない)での採卵になりました。

自然周期では自己注射で卵を増やしていないので
採るべき卵の数が少ないため手術時間も短く、静脈麻酔もありません。


採卵当日、まず内診で卵の位置や数を確認。フロモックス服用。
静脈麻酔の代わりにスプレー式の局所麻酔をします。

しばらくして手術室へ服を着たまま、荷物を持ったまま入ります。
手術室で下だけ脱ぎ、ベッドに横になります。
何本かの注射と、仰向けで足を固定、腕に血圧計と指に心拍計。
器具を挿入し、何度かグサッと押され、刺してることがわかります。
痛みはないですが、なんとなく不快感があります。
しばらくすると遠くで培養士さんが何度か「ありました」と言います。
吸い取った卵がシャーレ上に出てきて確認できたのかな、と想像。
ガーゼを入れて終了。この間、15分くらいでしょうか。

自分で服を着て、荷物をもって退室。
ベッドで寝ます。普通に動けるので、なぜ寝るのかちょっと疑問でした。
でも人によっては具合悪くなったりするし、痛みも出てくるかもしれないですしね。
暫くしてベットでお会計。今日は混んでるから2時くらいまで寝てて、と言われ
眠たくないので暇を持て余しました。
2時ごろに待合室へ戻り、内診して、薬代のお会計して終了。
余裕で歩いて帰れますが、念のため車で迎えに来てもらいました。

自己注射で誘発したときの採卵よりだいぶライトなかんじでした。
前夜の絶食絶飲も特に言われなかったですが、念のため個人的に絶食しました。

ただ、誘発してないので採れた卵は3個だけ。しかも内1個は細胞分裂しませんでした。
残りの2個を移植して、着床したけどその後育たず。
本当になかなか難しいですね。。。


ここまで何度も移植を経験すると、着床した時の感覚がちょっとわかってきます。
子宮がシュクシュク動くような感覚があると着床していて、
その後すっと存在感がないことに気付くと、成長が止まってる。

私の場合は高齢による卵の質の低さが問題になっているので、
今後も質を優先するため自然周期での採卵をすることになります。
誘発すると1度の採卵で採れた分だけ移植できますが、自然周期だと1度の採卵で1度の移植。
金額的には1周期で40万円くらい。
でもお金のことで心折れてる場合じゃない!と奮い立たせつつ。
通帳とにらめっこな毎日です。


それでは。

こんにちは。

今日は、浦和セントウィメンズの治療の進め方と、
タイトルの通り、タイミング法について私が感じたことを書いていきます。


セントウィメンズでは、他クリニックからの転院などを除いて
基本的にはタイミング法から始めます。


おおよその流れとしては、

タイミング法(2~3周期)
 ↓
人工授精(5~7回)
 ↓
体外授精


となりますが、1日でも早く妊娠したい!と思っていた私には
タイミング法に費やした2周期は、本当に時間のロスとしか思えなかったです。
男性側にも問題があることはわかっていたし、
自然妊娠にはこだわっていなかったので、人工授精から始めたかったなー。

私の印象では、タイミング法といっても結局、
生理周期14日目あたりで3回タイミングをとればいいんでしょ・・
しかも現実問題そんなに都合よくタイミングとれないよ・・
だったら市販の排卵検査薬と妊娠検査薬で充分だわ・・
というのが正直なところでした。

もちろんタイミング法の期間で分かったこともあったので無駄とは言い切れないんですが。
(正常に排卵してて卵管も通っているので卵管造影検査は不要、とか。)

できる限り自然な妊娠を希望する方には、
タイミング法を何周期も繰り返してもらえます。
ただ、タイミング法で行うフーナー検査には時間がかかります。
なぜなら、内診→院長診察だからです・・・
3時間で帰れたらラッキー、5~6時間かかることもよくあります。
通院にかかる時間て、本当に疲弊しますよね。

そんなこともあって、私のようなせっかちさんにはタイミング法はおすすめできません。
あ、タイミング法で妊娠した友達もいるので、絶対に無駄ってことではないです。
人によります。人による、これに尽きますよね。
私の場合、振り返ってみたら時間の無駄だったな、ということです。

ちなみに、有名な加藤レディスクリニックはタイミング法は一切行わないらしいですね。
それはそれで、なんか不安。それぞれに合った対応をしてほしいですよね・・


タイミング法から人工授精に移行する時は、
卵管造影検査・子宮鏡検査をすることが多いようです。

タイミング法をやめて初めて人工授精を行ったときは、
なんてお手軽なの!と感動しました。
確実に精子を子宮に入れてもらえるって、本当にありがたい!

人工授精は5回行ったあたりで院長が体外授精に移行すべきかどうか判断します。
もちろん自分がどうしたいかを優先してもらえますが、
私はとにかく可能性が高いことを求めていたので、体外授精に進みました。
(だって、卵子の質はどんどん低下するんですよ。時間との勝負でもあるわけで・・)


体外授精を受けるには、まず「体外授精学級」という勉強会に参加します。
月1回、日曜の夕方に開催しています。夫婦で参加できます。

そのあと、院長カウンセリングを受けます。
この院長カウンセリングは平日の通常診療終了後になるので、22時以降になります。
通常診療が遅れていると、もっと遅くなります。終電に注意。
ここで体外授精の方針(体外か顕微か、卵の誘発方法、等)を30分くらい話し合います。

その後、各種検査に1周期費やし、
それを終えるとやっと誘発→採卵→移植と進みます。

とにかく時間がかかる・・・


ちなみに大宮のすごうウィメンズクリニックは体外授精ガイダンスが半年待ち・・・
通院に参加マストな不妊症ガイダンスは7か月待ち・・恐ろしい・・


1日でも早く妊娠しなきゃ!と焦っていた私ですが、
こんな経過をたどっているうちに、少し心に余裕を持てるようになりました。
もちろん、リセットの度に心臓が潰れるくらい苦しい。
でも焦って顔を引きつらせてたら赤ちゃん来てくれないから笑顔にならなきゃ!
と自分を立て直すようにしています。
赤ちゃんて生前記憶あるっていうし、できたら笑顔の私たちを見て選んできてほしい。


そんなわけで、今日も笑顔で過ごすぞー。

それでは。

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